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ご挨拶
プロフィールなど
ご挨拶
わが家には保護猫たちが4匹います。
1匹は令和元(2019)年に房総半島を襲った台風15号のおりにやってきました。
母が宮城・仙台の出身で東日本大震災を間接的に被災しています。
災害で主を亡くした猫たち、猫を亡くした主たちの、悲しい風景は、いつもわたしの頭から離れることはありません。
ご縁があって「猫と生き抜く防災マニュアル」を作りたいという夢が叶いました。
一匹でも多くの猫たちとそれをとりまく人々たちが助かりますように願いを込めて。
Lamiel
らみえる
猫の専門家
動物専門・ペット特化
ライター/デザイナー/AIクリエイター
愛玩動物飼養管理士/動物取扱責任者
会員制ねこ専門ホテル&シッター
キャッツカールトン代表
慶應義塾大学環境情報学部卒
https://lamiel.jp
災害は予告なく訪れます。
家族の一員である猫と共に生き抜くために、いざという時に備えるための心得が必要。
「猫と生き抜く防災マニュアル」は、飼い主と猫がともに無事に災害を乗り越えるために、非常用品の準備から、猫のストレス軽減方法、避難時のポイントまで。
猫との安全な生活を守るために、まずは一歩踏み出してみましょう。
目次
序章 猫と共に災害を乗り越えるために
序章-1 猫との生活における災害への備えの重要性
序章-2 アンケートに見る猫飼い主の不安とは?
章1 災害時の猫の安全確保
章1-1 猫の脱走防止
章1-2 ペット用キャリーバッグの選び方と慣らし方
章1-3 ペット用ケージやハーネスの訓練、捕獲方法
章2 災害時の餌と水の確保
章2-1 災害時の猫用食料のストック方法
章2-2 安全な水の確保と保管
章2-4 非常用品の準備(追加)
章3 いろいろな避難場所
章3-1 自宅
章3-2 車
章3-3 親戚身内友人
章3-4 ペット同伴可の宿泊施設
章3-5 ペットホテル
章3-6 指定避難所
章4 避難所での猫のケア
章4-1 避難所でのペットの扱いとルール
章4-2 猫のストレス軽減のための環境作り
章4-3 猫用トイレと衛生管理
章4-4 猫の避難訓練:実際の方法とポイント
章5 猫の健康管理と応急手当
章5-1 災害時の猫の一般的な病気
章5-2 応急手当の基本と準備すべきアイテム
章5-3 獣医師のアドバイス:災害時のペットケア
章6 実際の災害体験談と教訓
章6-1 災害を経験した猫飼い主の体験談【阪神・淡路大震災】
章6-2 災害を経験した猫飼い主の体験談【東日本大震災】
章6-3 災害を経験した猫飼い主の体験談【能登半島地震】
結章:災害に強い猫との生活を目指して
結章-1 災害に備えたライフスタイルの提案
結章-2 防災意識を持つコミュニティの形成
結章-3 災害時のペットとの絆の大切さ
巻末付録
序章: 猫と共に災害を乗り越えるために
災害は多種多様地震/台風/大雨
自分が住んでいる場所の避難所を確認しよう
がけ崩れ?洪水?土砂災害?地盤沈下?などなど…
序章-1 猫との生活における災害への備えの重要性
【令和6(2024)年1月1日】能登半島大地震
【平成23(2011)年3月11日】東日本大震災
【平成7(1995)年1月17日】阪神淡路大震災
【令和3(2021)年】熱海市伊豆山地区土砂災害
【令和元(2019)年】千葉の台風19号
【令和元(2019)年】千葉の台風15号
【平成28(2016)年】熊本地震
【平成30(2018)年】広島豪雨災害
…他、宮城、北海道、など全国各地で災害
20XX年 首都直下型地震
世界有数の自然災害国
単位:10億ドル
21.6%
日本の国土面積は
世界の0.28%
令和元(2019)年以降に発生した
世界の自然災害被害額の21.6%を占める
令和2年度「防災白書」内閣府
震度6弱以上の地震
回
10年間
15年間
25
36
回
出典:天気.jp
https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/entries/level-6-minus/
地震は100〜150年
周期でやってくる
100年経過しました
首都直下型地震
関東大震災...1923年9月1日
日本全国どこにでも可能性あり
出典:防災庁
犬猫の被災数
東日本大震災
阪神淡路大震災
6,500頭 約6,400頭
4,300 頭 5,000 頭
序章-2 アンケートに見る猫飼い主の不安とは?【事前調査】
地震などの災害が起きた時のことを考えると、どんな事に不安を感じますか?どんな対策していますか?
避難所に猫を連れていけるのか不安!(愛知/K)
高齢で持病があり療法食を食べています(千葉/A)
避難先で猫を受け入れてもらえるのか心配
(大阪/T)
玄関先の手の届くところに避難グッズを置いています(鳥取/C)
てんかんの持病があるので薬が手に入るか?(広島/M)
能登半島地震の近くに住んでおり、家の中の猫が隠れて前頭の安全を確認するのにまる1日かかりました(石川県/ G)
ペット用の水やフードが手に入るか?(千葉/T)
ペットカメラを設置します(三重/N)
地震に驚いて隠れて見つからなくなりました(愛知/K)
家に戻れなくなったときにそなえて遠方に住む知人友人に一時だけ猫だけでも預かり協力しようと話し合っています(福岡/K)
猫がパニックになってしまうかも(愛知/K)
近隣ペットホテルの電話をスマホに3件登録しています(大阪/A)
家にいない間に被災したら猫をどうしよう(東京/A)
章1 災害時の猫の安全確保
まず人間
3日間はとにかく自分たちで
何とか生き延びる
時間の経過
自助
共助
公助
時間
状況
〜12時間
自分の身は自分で守る
家族や地域で
助け合い支え合う
〜72時間
72時間〜
国や自治体が助け守り
復旧復興につとめる
実際にいざ災害が発生した時に助け(公助)が来るまでは72時間
章1-1 猫の脱走防止と捕獲方法
能登半島地震の近くに住んでおり、家の中で猫が隠れて全頭の安全確認に丸1日かかった(石川県/G)
家の対策①
落下防止
地震に驚いて隠れ、見つからなくなった(愛知/K)
災害発生時、猫はパニックに陥りやすく、普段では考えられない行動をとる
転倒防止
猫が隠れるスペースをチェック!
家の中の対策②
飛散防止フィルム
を貼る
脱走防止
マンション上層階などは、窓を閉めておく
鍵を開けっぱなしの人が多いため脱走事故が続出
猫の身分証
首輪
連絡先を
直接記入
外れる
引っかかる
マイクロチップ
長所
確実に個体を
確認できる
短所
一目でわからない
読み取り機が必要
MRIに影響
首輪:
連絡先を直接記入できる
引っかかって危険→
力がかかったら外れるタイプを選ぶ
外れる可能性がある
マイクロチップ:
読み取り機(リーダー)が必要
MRIがあるとMRI・CTの撮影に映り込んでしまう
外見からチップがあるかわからない
キャリーやケージに入れる練習
ハーネスに
慣れると良い
ネットやタオルでくるむとスムーズ
章1-2 ペット用キャリーバッグの選び方と慣らし方
キャリーの選び方
飛行機などに持ち込めるプラスチックキャリーが基本
-猫を優しく出し入れ
-ぶつかる、落下、上から
物が落ちてきても安全
-積み重ね可能
-キャリーの中にペットシーツを
敷くとふん尿にも対応
キャリー常設
眠る
食事をとる
遊ぶ
水飲み場
猫をキャリーバッグやケージに慣らしておくこと、
慣れ親しんだ匂いで猫のストレスを最小限に抑える
🐾 移動中は布かタオルでキャリーを覆う(猫が落ち着く)
🐾 車の場合は足元に置くか座席にシートベルトで固定
🐾 タオルやパッドを敷く(キャリーを水平に保つ・排泄物を吸収)
高齢・多頭飼育・徒歩・ケガなど、状況次第では
プラスチックキャリーだけで避難が難しいことがあり、
リュック型やショルダー型などと組み合わせて使う
必要があるかもしれません。
避けたいキャリー
頭が出るタイプ…犬向けだから絶対だめ。猫は飛び出す
ソフトタイプ…ぶつかったり落下したときに危険
チャックや布素材…破壊して脱走
窓の大きいリュック…猫が隠れられずストレス、安定しない
など
猫のキャリー選び方はこちら↓
消去→※商品写真があると問題になるかもなので入れていません
章1-2 ペット用キャリーバッグの選び方と慣らし方
折りたたみケージ
トイレも設置してみると「2匹くらいなら大丈夫」などわかる
多頭飼育の備蓄
多頭飼育は準備するもの量が増える
章2 災害時の餌と水の確保
非常用品
5
目安
日間
(最低3〜できれば7日分)
都会ほど災害時に物資が届くまで時間がかかる
防災チェックリスト
キャットフード
あるといいもの
水
薬
ワクチン接種証明
写真
タオル
猫のお世話メモ
おもちゃ
マイクロチップ, 首輪
ペットシーツ
キャリー・ケージ
猫トイレ(猫砂・処理袋)
防災用品(人間用)
飲料水
1日1人3ℓ×5日分が目安
食料
人数×5日分が目安
モバイルバッテリー
連絡や情報収集でスマホの使用が増えるので充電のための必需品
簡易トイレ
★
ウエットティッシュや紙おむつも役立ちます
ホイッスル
救助の時に居場所を知らせることが出来ます
防寒具
ラジオ
アルミ製のブランケットが重宝します
手回し式の充電機能が付いているラジオがおすすめ
携帯用スリッパ
ケガした時や避難所でも使える
ガムテープ・軍手
ガムテープは強度のある布製がおすすめ。軍手は人数分が目安
救急セット
絆創膏や消毒液、包帯や三角巾など。マスクもあると実用的です
章2 災害時の餌と水の確保
フード
(ドライ/ウェット/療法食)
高齢で持病があり療法食を食べています(千葉/A)
災害のときペットのものは入手困難
療法食は特に手に入らない
多めにストック!
ウェットフードは水分摂取になる
賞味期限が長い缶詰がおすすめ
缶切り不要/または缶切りを用意
人間用ツナの水煮(味付けなし)は猫と共用可!
章2-1 災害時の猫用食料のストック方法
災害時のネコ用食料保存は
ローリングストック
決まった数を定期的にストックしておき使ったら補充する
常に新鮮で猫が
食べ慣れた食料を確保
500gパック
も便利
買い足す
食べる
割れない軽い清潔な折りたたみ食器が便利
(シリコン)
章2-2 安全な水の確保と保管
1日に必要な量
水
人間:3L
猫:300mL
水もローリングストック
日本の水道水/ボトル水はOK
計算例:4匹いたら1日1.2L
3日3.6L
5日6.0L
次のページで必要量を計算しよう>>
水の備蓄必要量を計算しよう
日
匹
猫:300mL 人間:3L
猫
300mL
mL
L
人間
3L
日
人
L
合計
L
章2-4 非常用品の準備
てんかんの持病があるので薬が手に入るか?(広島/M)
猫の薬(2週間分)
命に関わる病気については
特に注意!
病気の猫は避難所以外の方法をなるべく考える(後述)
投薬をメモー薬の名前・量・期間・目的
停電になると電子カルテを使えない
先生に薬の優先順位を聞いておく
スケジュール帳やノートなどでもOK
動物病院も被災している可能性→電子データがない、
薬や治療は紙(アナログ)に残しておく
写真
猫を探すときなどに便利
飼い主と一緒に
写ってると良い
ワクチン接種状況や
病院の治療内容がわかる
手帳やノートを
日ごろから準備
トイレ系
水が止まる可能性
避難所に行く可能性がある
→章4-3にも詳細
猫砂
猫トイレ
ペットシーツなど
匂いのもれないうんち袋
章3 いろいろな避難場所
いろいろな避難場所
避難所に猫を連れていけるのか不安!(愛知/K)
避難先で猫を受け入れてもらえるのか心配
(大阪/T)
玄関先の手の届くところに避難グッズを置いています(鳥取/C)
災害が起きたらすぐに避難所?
というわけではありません。いくつかの選択肢があります。
章3 いろいろな避難場所
どこに避難する?
②車
⑤ペットホテル
①自宅
③親戚身内友人
④ペット同伴可の宿泊施設
⑥指定避難所
章3-1 いろいろな避難場所ー自宅
自宅
人も猫も慣れた環境なので最初の選択肢
被害状況により猫はケージやキャリーで
テントなどもあるとよい
🐾 家の倒壊・家具が倒れる
🐾 ライフラインが止まる(水/電気/ガスなど)
🐾 ゴミが回収されない
🐾 支援物資や情報不足
章3-2 いろいろな避難場所ー車
車
自宅の次に慣れた環境
保温のため毛布やタオル
瞬間冷却材などを準備
車にはもぐりこめる
スキマがあり危険
車内を自由にさせず
ケージやキャリーで過ごさせる
🐾 運動不足
🐾 エコノミー症候群
🐾 人間もトイレなど行動が制限される
🐾 暑い寒いなどの温度管理が難しい🐾 ガソリンも消費
🐾 ドアの開閉で猫の脱走にも注意
章3-3 いろいろな避難場所ー親戚・友人宅
親戚・友人宅
被災地外にいる家族や親戚友人に
一緒に避難する・預けるとよい
自宅の次に安全に過ごせる環境
🐾 普段いないメンバー(高齢者や子供など)
に気を遣う
🐾 他の動物がいる
🐾 移動・連絡手段がない
🐾 日頃から信頼関係・連絡とりあう必要あり
章3-4 いろいろな避難場所ー宿泊施設(猫同伴)
宿泊施設(猫同伴)
家族と一緒に避難できる
比較的インフラが整っている可能性が高い
施設の数に限りあり
近場は同じように被災している可能性も高い
遠い場所なら移動手段が必要
章3-5 いろいろな避難場所ーペットホテル
ペットホテル
猫のみ預ける
ペットのプロにお任せできる
飼い主と離れる
施設の数に限りあり
近場は同じように被災している可能性も高い
遠い場所なら移動手段が必要
章3-5 いろいろな避難場所ーペットシッター
ペットシッター
外出時に被災して帰宅できないときなど
ペットのプロにお任せする
近場は同じように被災している可能性も高い
遠い場所なら移動手段が必要
章3-5 いろいろな避難場所ー避難所
避難所
一番【こころがまえ】が必要
人間と動物の生活エリアが分かれ
ている場合が多い
なるべくペットに顔を見せる
動物を飼っている人同士で
情報交換や助け合いをする
犬や他の動物と一緒になる
お世話のときに脱走
環境が変わることへのストレス
章4 避難所での猫のケア
避難所に避難
人間とペットは
避難所では別室のことが多い
同行避難
同伴避難
被災者がペットを飼養管理
同室でお世話を
するとは限らない
ペット専用棟の設置が多い
被災者とペットが
一緒に避難するが、
避難先ではエリアが分かれる
章4-2 猫のストレス軽減のための環境作り
避難所での猫の様子
食欲がない
トイレを我慢
元気がない
ずっと鳴く
怒る
変わらない
など…
章4-2 猫のストレス軽減のための環境作り
避難所でお世話のポイント
栄養あるフード
糞尿の衛生管理
散歩・遊び
具合が悪いときは救護所などへ
飼い主が不安になると猫はますます不安に
できるだけ飼い主が落ち着いて
リズムを崩さず普段通りに日常を過ごすこと
猫のストレス対策
フェリウェイ
ジルケーン
フェルロ(Felluro)
CALMEX
療法食(ストレス対策)
猫嫌いに配慮
避難所の中で…
2割ー猫好きな人
6割ー興味はないけど
迷惑をかけられるのは嫌
2割ー猫嫌いな人
避難先で猫嫌いに配慮
鳴き声・威嚇
毛の飛散などに注意
臭い(体臭/糞尿)
普段から人に
慣らしておく
コーム
(抜け毛防止)
章4-3 猫用トイレと衛生管理
避難先での猫用トイレ
↑
普段から
使用中
ペットのトイレの臭いは強烈
とにかくこまめに掃除
軽い砂が良い
トイレがない場合は段ボールにビニールをかぶせるなどで代用
使い捨てタイプもあり
章4-4 猫の避難訓練:実際の方法とポイント
実際に猫や荷物と一緒に避難所まで歩いてみよう
荷物を持って歩くのはすごく大変
思ったより荷物が重い、段差などで道が歩きにくいなど
さまざまなことに気がつく
章5 避難所での猫のケア
人畜共通感染症
ペットと共通の人畜感染症は赤字
🐾 狂犬病
🐾 レプトスピラ症
🐾 パスツレラ症・猫ひっかき病
🐾 サルモネラ症・カンピロバクター症
🐾 ネコのカゼ
🐾 パルボウイルス感染症
🐾 寄生虫
予防のためには?>>
章5-1 猫の健康管理と応急手当
日頃から防げる感染症は防ぐ
ワクチン
ノミ・ダニ予防
マダニなど
怖い!
災害時の避難所などでは感染症が一気に拡がりやすい!!
不妊去勢手術
災害が起こる前の赴任去勢手術がのぞましいが
被災した場合にも重要
🐾 猫の増えすぎ防止
🐾 鳴き声
🐾 マーキング
🐾 ニオイ対策にも
章5-3 獣医師のアドバイス:災害時のペットケア
出典:X(Twitter)
動物救護所
災害時には避難所などに負傷動物救護所が設置
怪我や不調時には行きましょう
章6-1 災害を経験した猫飼い主の体験談【能登半島地震】
被災時の犬猫(ペット)の避難時や避難所の様子、車内での犬猫写真をご提供ください
石川県輪島市/Fさん/21歳
アメリカンショートヘア1歳
能登半島地震の際、被害に遭い、ペットを連れて安全な場所へと避難しました。その時、周囲の混乱を目の当たりにしながら、散乱した物や道路脇の様子を写真に収めました。写真は、地震の痕跡としての壊れた窓ガラス、倒れた家具、亀裂の入った道路など、一瞬の出来事がもたらした深刻な影響を静かに語っています。その中で、ペットの安全を確保し、未知の状況に立ち向かう勇気と決断が必要でした
地震発生時、ペットのキャリーケースをすぐに手に入れられる場所に置いておけば、より迅速に避難できたと感じています。散乱した物の中でペットを抱えて移動するのは困難であり、キャリーケースがあれば、ペットも私ももう少し安心して避難できたでしょう
地震発生時に、非常用バックパックを玄関近くに準備しておいたことが大変役立ちました。中には飲料水、保存食、懐中電灯、予備の電池、そして応急処置キットが入っており、避難する際にこれらがすぐに手に入ることで、不安な状況の中でも少し安心感を持つことができました。
章6-1 災害を経験した猫飼い主の体験談【能登半島地震】
被災時の犬猫(ペット)の避難時や避難所の様子、車内での犬猫写真をご提供ください
石川県/Iさん/27歳
アメリカンショートヘア
多くの地域で避難勧告や避難指示が出され、避難所へ行った人がたくさんいました。実際の浸水被害から避難所暮らしとなった方も多々あって、正月早々かなり疲弊しました。
避難所に猫と行く。飼い主は猫を入れたキャリー+自分に必要なもの+猫に必要なものを携帯します。うちの猫はウエットしか食べないし腎臓病なので、フードやサプリを忘れず持ち出すとして、携帯用の猫トイレがないことに気づきました。
犬はペットシーツでできるコが多いようですが、猫はだいたいが猫砂派。避難所へいくときはポータブル猫トイレとビニール袋に猫砂を入れ、持ち出すことになるので、こういう非常事態に備えてあらかじめ準備しておいて良かったです。
章6-1 災害を経験した猫飼い主の体験談【能登半島地震】
被災時の犬猫(ペット)の避難時や避難所の様子、車内での犬猫写真をご提供ください
新潟県/Mさん
レオ/13歳/ロングコートチワワ/オス
一枚目に関しては、大きな地震で何が起きたか分からない状態で不安になり涙がでてしまったところ
津波が来るかと思い車で避難、どこに行くか間、不安な状態、車でのストレス、地震で外に出たい気持ち
人間用の避難道具は常備していつでも出れるようになってぃすが、犬用も用意しておくべき
私も焦ってしまいでっかい袋にとりあえず詰め込んで!と声を掛け合い
冬だったので毛布、犬のご飯ケースごとなど探し回ったりしないといけなくなってしまい
一分一秒の津波なのにもし本当に来ていたら危なかったと今でも不安です。
2リットル、500の水をたくさん常備していたこと、わりと買いだめをしていたためティッシュ系、スナック、すぐ食べれるご飯があった事、ガソリンをちゃんと入れていた事、普段から何が起きるか分からない中、何がおきた!買いに行かないと!ではなく事前に準備しておくことが大事。
ティッシュもなんとも言えないが、買っておいてよかったと思っています。最悪、突然女性の日になった時仮につけられるので。
出典:みちのく震録伝
https://www.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/
東日本大震災の猫たち
https://search.shinrokuden.irides.tohoku.ac.jp/shinrokuden/result?freeword=%E7%8C%AB#
章6-2 災害を経験した猫飼い主の体験談【東日本大震災】
出典:X(Twitter)
章6-2 災害を経験した猫飼い主の体験談【東日本大震災】
出典:Facebook
出典:X(Twitter)
章6-1 災害を経験した猫飼い主の体験談【阪神・淡路大震災】
出典:X(Twitter)
章6-3 災害を経験した猫飼い主の体験談【阪神・淡路大震災】
出典:X(Twitter)
章6-3 災害を経験した猫飼い主の体験談【阪神・淡路大震災】
出典:X(Twitter)
章6-3 災害を経験した猫飼い主の体験談【阪神・淡路大震災】
結章 災害に強い猫との生活を目指して
玄関
救助依頼シールを貼る
「非常時には犬猫○匹救出お願いします」
手作りシール
市販品
結章 災害に強い猫との生活を目指して
救助カードを持ち歩く
「自宅に猫がいるため非常時には救出お願いします」
結章-1 災害に備えたライフスタイルの提案
外出中の被災に
ペットカメラを設置したい(三重/N)
自動給餌器①
カリカリマシーンV2C
家にいない間に被災したら猫はどうしよう(東京/A)
結章-1 災害に備えたライフスタイルの提案
カリカリマシーンV2C・6つの特徴
🐾リモート給餌
🐾停電時は単一電池で給餌
🐾外から見えるカメラ
🐾夜も映る
🐾フード密封
🐾安全!
結章-1 災害に備えたライフスタイルの提案
外出中の被災に
自動給餌器②
カリカリマシーンFR
フード6回分(6種類)
充電で30日程度使用できる!
ウェットフードや手作りおやつなどOK
結章-1 災害に備えたライフスタイルの提案
非常用バッテリー
思い切って購入
結章-2 防災意識を持つコミュニティの形
家に戻れなくなったときにそなえて遠方に住む知人友人に一時だけ猫だけでも預かり協力しようと話し合っています(福岡/K)
お世話を頼める
人を探す
外出時に被災したときなどお互い助け合い
お世話をお願いできるような関係を普段から築く!
近隣ペットホテルの電話をスマホに3件登録しています(大阪/A)
🐾身内
🐾友達
🐾ご近所さん
🐾ニャッチングやジモティー
🐾ペットシッター・ペットホテルなど
(プロにお願いしておくと安心)
結章-2 防災意識を持つコミュニティの形
スペアキーを身内など信頼できる人に預ける
鍵の収納場所セーフティボックスを準備
ペットシッターにカギのあり処を教えておく
結章-3 防災意識を持つコミュニティの形
SNS利用
SNSにはデメリットもあるが、日ごろから投稿に慣れる・交流しておくと、被災時の
連絡や救済手段が増える
同じ保護猫団体さんからの里親さんなどを
SNSハッシュタグなどで探してみよう
結章-3 災害時のペットとの絆の大切さ
災害のとき「この子のために頑張ろう・
この子と一緒に乗り越えよう」とペット
との絆が命を救うことも。
日ごろから愛をかけ絆を
育みたいですね。
巻末付録
猫&人のための防災チェックシート
□-住んでいる場所の災害リスクを調べたか
□-自分の自治体の同行避難所情報などを確認したか
□-猫のための備蓄を準備したか(次ページ表)
□-自宅の危険箇所を対策したか
□-猫たすけネットワークを作ったか
□-ワクチン接種したか
□-
□-
□-
防災チェックリスト
キャットフード
あるといいもの
水
薬
ワクチン接種証明
写真
タオル
猫のお世話メモ
おもちゃ
マイクロチップ, 首輪
ペットシーツ
キャリー・ケージ
猫トイレ(猫砂・処理袋)
飼い主と一緒に写っていると
飼い主だという証明になります
外見・性格など
(毛色/模様/長毛短毛など)
猫の名前
生年月日
品種
性別(オス メス)
避妊去勢(済 未)
性格
マイクロチップ番号
飼い主名
住所
電話
メール
写真
食事の種類・回数
薬の種類・回数
持病・健康
ワクチン接種
(接種した年を記録)
かかりつけ病院
その他(緊急連絡先など)
(参考資料)
ここから後ろは使用しない
キャリーバッグはいろいろな種類があります。
飛行機などに持ち込めるプラスチックキャリーが基本。
ぶつかったり、上から物が落ちてきても安心、積み重ねたり、清掃しやすく、キャリーの中にペットシーツを敷くことでふん尿にもある程度耐えられます。
ただし高齢・多頭飼育・徒歩・ケガなど、避難状況次第ではプラスチックキャリーだけではなく、リュック型やショルダー型などと組み合わせざるを得ないかもしれません。
猫のキャリー選び方はこちら↓
ソフトタイプはぶつかったときなどに危険
猫によっては布やチャックを破壊して脱走
→商品写真があると問題になるかもなので入れていません
※私は多頭飼育で車がないため、上のバッグを用意していますが、
推奨しているものではないです。
基本のキャリー
イギリスのキャットフレンダリー
リュック型キャリーなどはかわいいので人気がありますが、狭くて横になれないなど、猫にとってはストレスなのでインスタなどでかわいいからと簡単に使うのは勧めないとしています。
防災ガイドブックなどであえて紹介するのはよくないという意見があり、そのため一旦こちらに移動して資料掲載を見送りました。